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八甲田山
世界最大の山岳遭難事故明治35年(1902年)1月、日本帝国陸軍はロシアとの戦争を控え、寒冷地での訓練を急務としていた。本州北部がロシア軍から攻撃を受けた場合、八甲田山に移動路を確保する必要もあり、登山計画が立てられた。
1月23日、青森歩兵第五連隊から選抜された雪中行軍隊210名は八甲田山麓の田代温泉へと向かった。午後4時には目的地まであと4キロ、標高732メートルの馬立場に到達。しかし天候は急変、八甲田の吹雪は不気味な地響きを伴い、猛烈に吹き荒れた。雪中行軍隊は迷走、199名もの死者を出す大惨事に見舞われる。生存者のインタビューも交え、八甲田山雪中行軍遭難事故の真実に迫る。2014年4月26日に日本で先行上映。2015年世界各国で公開。
日本語版DVDはAmazonで発売中
1時間28分 製作 ファイブネットワーク (日本=イタリア 2014年)
info@mounthakkoda.comDVD「ドキュメンタリー八甲田山」Amazonの商品ページで「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です」と表示されている時、また購入カートのボタンがなくなっている時は毎週木曜あたりに在庫が補充され次第、購入可能になります。
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Introduction
(左)後藤房之助伍長の孫・後藤公佐さん、(右)後藤房之助伍長の子息・後藤信一さん
戦争中の軍隊が作戦や撤退のために山中を移動し、死者を出す事故は歴史上多くある。 日程や経路が事前に計画されて山を目指すことを登山と定義するならば、八甲田山雪中行軍遭難事件は世界の登山史上、最大最悪の事故である。
ジャーナリスト・小笠原孤酒(おがさわら こしゅ)は八甲田遭難事故を長年に渡って取材していた。小笠原孤酒から資料提供を受け、小説家・新田次郎が「八甲田山 死の行軍」を執筆。黒澤明監督作品でも有名な脚本家・橋本忍がこの小説を元に製作したのが1977年の映画「八甲田山」だった。「八甲田山」は日本映画の名作のひとつだが一部はフィクションであり、事実との相違点は多数ある。
小笠原孤酒が書いた「吹雪の惨劇」 は未完成のまま、1989年に小笠原孤酒は亡くなっている。第五連隊が1902年に作成した報告書には遭難の過程が細かく書かれている。 しかし世論の非難を避けるために情報操作を行ったと思われる部分もある。私たちは2007年から取材・検証などを行い、史実を正確に追ったドキュメンタリー作品製作を目指した。 生存者の証言テープや専門家へのインタビューを通し、遭難の過程・原因を解説。現代の登山においても有効な情報を伝えたい。
五連隊が遭難していくシーンは実際に八甲田で撮影を行った。吹雪のシーンはすべて実写でCGは使用していない。1902年1月25日、露営2日目に最も多くの犠牲者を出した鳴沢(なるさわ)。鳴沢では遭難の同日同時刻に撮影を行い、出演者、スタッフ全員で犠牲者に黙祷を捧げた。
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CAST
神成大尉 / 荒井隆人 山口少佐 / 川田誠司 後藤伍長 / 森谷勇太 小原伍長 / 佐藤勇真
STAFF
伊藤中尉 / 住吉晃典 永井軍医 / 石田太一 三神少尉 / 田邊克彦 村松伍長 / ささきまこと
津川中佐 / 高橋淳 高橋伍長 / 林久志 及川伍長 / 外谷俊弥 多田伍長 / 村田賢二郎
富岡伍長 / 黒滝奎吾 古館一等卒 / 渡辺光祐 紺野二等卒 / 河内祐樹 小笠原二等卒 / 三上大芽
後藤伍長少年時代 / 小林蓮 後藤さちよ / 久保エイミー 田茂木野村長老 / 長谷川等
村民 / 千葉県鴨川市大山千枚田保存会、セントラル子供タレント
兵卒 / 青森山田高校演劇専攻科、青森フィルムコミッション、ジャッパエンタテインメント
日本語版ナレーター / 屋良有作
原作 / 小笠原孤酒「吹雪の惨劇」
撮影 / 大串雅昭 美術 / 田沼勝彦
衣装 / 川崎健二(東宝コスチューム)、十河誠(東宝コスチューム)
周冬霞、上海富申洋服、きもの花ごよみ
小道具 / 京阪商会 東宝映像美術, ジャッパエンタテインメント
メイク / 飯田由美、竹内由美子、庄田由紀
音声 / 白鳥隆、山下智昭 Bカメラ / 猿ケ澤誠
軍事考証 / 松岡良美
MA / 梶江隆一、水野貴浩 記録 / 津島由起江
音楽 / 高橋竹山
プロデューサー / フランチェスコ・コルーシ、パウロ・ビカリオ、宮田聡
脚本・監督 / 宮田聡
製作 / ファイブネットワーク 2014年 伊=日
info@mounthakkoda.com
協力
八甲田山雪中行軍遭難資料館、陸上自衛隊第五普通科連隊、陸上自衛隊、八甲田ロープウエイ、八甲田ガイドクラブ、環境省十和田自然保護官事務所、林野庁青森森林管理署、田代牧野畜産農業協同組合、旧田代酪農組合、北上市二子八幡神社、川倉地蔵尊、恐山、鴨川市大山千枚田保存会、大山不動尊、スナッピー、弘前フィルムコミッション、黒石青年会議所、追子野木地区子供会育成連合会、アクティオ南青森営業所、アイリスガーデン、光洋バス、ジャパンヘリシス、ミツワエアサービス、ホテル青森、酸ケ湯温泉旅館、青森県、ジャッパエンタテインメント、青森市、青森フィルムコミッション、銅像茶屋